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10月例会作品②  春旭

  色鳥
  「色鳥や子らのみやげに童話買ふ」   春旭

 句の季語「色鳥」とは、秋の野山や人家の庭で見かける可憐な小鳥、その中でも特に色彩の美しい小鳥をそう指します。四十雀(しじゅうから)、小雀(こがら)、尉鶲(じょうびたき)、柄長(えなが)等どれも美しい色合いですね。
 この写真を撮った時、子供達が見ている方向に青い色の鳥が飛んでいました。また、少女の着ている青い服から、メーテルリンクの童話「青い鳥」が浮かびました。
 幸福の青い鳥を探して様々な国を夢の中で遍歴するチルチル・ミチル兄妹の物語は、皆さん誰しもが子供の頃に読まれましたよね。結局青い鳥はどこを探しても見つからず、ところが二人が目覚めると幸福の青い鳥は自分達のベットの傍の鳥籠の中にいたというお話。含蓄のある話でしたよね。今の時代でも読み継がれているのでしょうか?そうであってもらいたいですね。
 皆さんも、お子さんやお孫さんに童話全集などをプレゼントなされたご経験をお持ちでしょう。 何十年か前の自分を思い出して、この句を詠みました。鑑賞してくださる方に童話「青い鳥」を連想して頂きたくて、色鳥と青く文字を変換してみました。狙い通りに上手く伝わったでしょうか?
 因みに物語の主人公チルチル・ミチルは兄と妹ですが、写真のモデルはどう見ても姉と弟ですね。ちょっと、強引過ぎたかな?まあ、細かいことはおっしゃらず、ひとつご容赦ください。そうして頂けると、明日の朝皆さんがお目覚めになった時に、もしかしたら幸福の青い鳥が枕元にいるかもしれませんよ(笑)
 

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10月例会作品①   春旭

  捨案山子2
   「寝ころんで風にため口捨案山子」  春旭

 この作品の主人公は、季語でもある「捨案山子」です。写真のどこにも案山子はおろかそれに関連するものは何も写っていないじゃないかと戸惑われるかもしれませんが、作者としては案山子の目線で撮った写真とご理解下さい。
 案山子はお役御免となり田畑から引き抜かれて、仰向けで地面に倒れているのです。案山子の目に映るのは大空と、風に揺れる芒のみ。案山子は、やっと自由の身となり緊張感から解放されたのです。
 これまでは、田畑を鳥獣から護るため四六時中緊張を強いられる生活が続いていたのです。豊作となる為には、鳥獣をおどし防ぐだけでは無く、お天道様にも、あるいは吹く風にも多少の気を遣っていたかもしれません。
 役目を果し終えた今、案山子はもう何の気遣いもせずに済む自由の身となれた喜びに浸るのです。それこそ、地面に大の字に寝ころんで大あくびでもして、今まで多少敬語を遣っていた風にもため口を叩いていると想像してみて下さい。
 しかし、それは束の間の喜びなのかもしれません。明日からは何もする事がありません。あの充実した日々はもう帰って来ません。農家の人から何らかの期待をされることも無いのです。そう、案山子はもうじき知ることになるのです。自分の名前の頭に「捨」という字が付いたことを・・・。

 この作品に貴重な票を入れて下さった、伊都子さん、さちえさんありがとうございました。特にさちえさんの作品とは偶然すすき繋がりになり、またお互いの作品にそれぞれ票を入れ合っていたのには笑ってしまいました。

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10月例会作品+俳句  ミズキ

  哀歌のみ
  抗えず籠を脱けしは哀歌のみ  ミズキ
  これは、志摩地中海村に宿泊した時の一枚です。門越しの風景を撮影してみました。デザイン的にこれが鳥籠のように思えたので、この句を詠みました。
  句の内容は、閉じ込められた空間から脱け出したくても、それが叶わない主人公。その哀しみを紛らわすための歌声だけが、虚しく籠を脱けていった、という句です。名作映画「ローマの休日」の主人公の王女をオマージュしてみました。
  鳥籠と読み取って頂けるか、不安でしたが、ふらりさんに読み取って頂いて、嬉しく思います。




  道化の背中 (2)
  うつむいた道化の背中闇に消え  ミズキ
  
  こちらも地中海村での一枚です。人気の無いもの寂しい雰囲気だったので、少し寂しい句をつけてみました。街並みの雰囲気から道化が肩を落とし、とぼとぼと家路をたどる背中が浮かんで来ました。何時も陽気に振る舞う道化の素顔は一人の寂しい男だったのです。
  悳子さん、貴重な一票をありがとうございました。




  俳句部門 兼題 「木の実」

  ポッケに躍る木の実

  家路急くポッケに躍る木の実かな  ミズキ

  俳句に写真を付けてみました。これは、昨年軽井沢に旅行に行った時の一枚です。面白いライトアップだったので、撮ってみたのですが、こうして役に立つとは思いませんでした。
  皆さん、大人や親の目線で木の実を詠んでいらっしゃる句が多かったですが、唯一子供目線の句になりましたね。何しろフォト句会では、私が一番俗に言う子供といわれる年齢に近いですからね。(笑)

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10月例会  幸恵

兼題「木の実」

やらずの雨3
  湯の宿にやらずの雨や木の実降る
   妄想俳句で遊んでみました。
   伊都子さん、共感してくださって有り難うございました。   

 

すすき野PA080003-3
 すすき野や指切りげんまん嘘ばかり
  「すすき野」は写真に付きすぎでした、
  それと、札幌の「すすきの」を連想させてしまったようです。
  季語を一考することが必要でした(*_*;。



秋澄めり
  それぞれの月日流れて秋澄めり
   高校のクラス会に参加しました。
   卒業以来それぞれに流れた年月
   穏やかな笑顔の面々に良い時が流れたことを知りました。

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10月例会俳句   春旭

 10月の俳句部門の兼題は、「木の実」でした。
 それでは、その写真付き拙句を

  投込寺
   「木の実降る投込寺の土饅頭」   春旭

 投込寺とは、何処からとも無く投げ込まれて来た引き取り手の無い遊女や行き倒れの旅人等の遺体を葬ったお寺のことをそう総称します。南千住の浄閑寺などが投込寺として有名です。
 そういう事情の遺体ですから、勿論正式な墓を建ててもらえるはずがありません。墓地の片隅にひっそりと葬られるのが常でした。昔は大方が土葬でしたから、遺体を穴に入れてその上に土を饅頭の様に丸く盛り上げて作った塚で済ませたということです。それを、土饅頭と呼ぶのです。新しい仏の内はこんもりと盛り上がっていますが、時間の経過とともに段々と平らになって、その内に忘れ去られるというのが哀れな現実です。
 句の意味は、何らかの事情で売られて来て苦界に身を沈めながら死んだ悲しい定めの一人の遊女を、天が憐れんで供物として木の実をその塚に降らせているというものです。「土饅頭」という措辞で、この遊女がまだ死んで間もないという設定にして、より哀れさを強調させております。

 余談ですが今回の句の原点になったのは、市川雷蔵版か田村正和版の「眠狂四郎」の映像です。眠狂四郎は物語の設定で、前述の浄閑寺をねぐらにしているのです。そのワンシーンに、狂四郎が開け放たれた障子越に寺の庭先に目を遣ると、そこには新しい土饅頭があり、狂四郎はそれをニヒルな眼差しで見詰めるという印象的なものがあったのが妙に記憶の底に引っかかっていたのです。狂四郎は、そこに何を見たのだろう・・・?

 今回兼題「木の実」には、割と明るいほのぼのとした句や、色っぽい句が多かった中で拙句だけ異質な句になってしまいましたね。それにもかかわらず、ふらりさん拙句を特選に採って下さって有難うございました。




  

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10月例会俳句結果と重要なお知らせ  春旭

 皆さん、先日のフォト句会お疲れ様でした。楽しい時間を共有することができましたね。
 今回の兼題句は、情景が目に浮かぶような秀句揃いで話も盛り上がりましたね。
 それでは、今回の俳句の結果発表を以下に列記させて頂きますが、その後に大事なお知らせがありますので、最後までお読みください。

  <10月例会/平成29年10月11日(水)  投句13名>
    [兼題=木の実}*順不同(敬称略)/カッコ内 特➡特選  並➡並選 獲得数

 湯の宿にやらずの雨や木の実降る・・・幸恵(特1)
 ポケットに木の実が一つ少女A・・・晃也(特1並1)
 瀬戸内の風オリーブの実を揺らし・・・千賀子
 境内に木の実を拾う子らの声・・・船橋
 木の実独楽干からびて子の宝箱・・・みすず
 木の実降る投込寺の土饅頭・・・春旭(特1)
 眠りても握りしめてる木の実かな・・・彦阪(特2並2)
 ポケットの溢るる木の実吾子の笑み・・・伊都子
 美しく木の実を回す人なりき・・・タケウマ(並2)
 家路急くポッケに躍る木の実かな・・・ミズキ
 微笑みの小さき地蔵に木の実二個・・・ふらり(並1)
 次の世をギュッと封印して木の実・・・耕人
 遊ぶ児のさよならあした木の実独楽・・・悳子(特2並1)

 以上10月の俳句結果を掲載しました。

 *次回12月例会俳句の兼題は、「」の一文字を句の何処かに入れ込んで詠むというゲーム感覚の句会です。
 「立冬」「冬至」「冬の雨」「冬の海」何でもOKです。もちろん「冬」とズバリ一文字でも構いません。
 ただし、「冬近し」「冬隣」「冬瓜(とうがん)」「忍冬(すいかずら)」など確かに冬の字が入りますが、季語としては冬の季語に該当しないものもあるようですから要注意?各自のご判断にお任せします。
 皆さん、今の内から頭をひねっておいて下さい。今回以上の秀句の数々を期待いたしております。

 *重要  10月例会作品への板見先生からのお知らせです。
  今句会にてお話したフォトコンライフ誌での作品掲載はコンテストとは別のものでありますので、今回の皆さん個々の作品については、フォトコンライフ誌での掲載前にマスメディア以外のごく限られた各自のブログやこの銀座フォト句会のブログにアップされても差し障りは無いとのことです。 
 
 ということで、当ブログへの皆さんの作品のアップをお待ちしております。
 また、今回の各句に対しての感想その他など、何でもご自由にに下記のコメント欄よりお書き込み下さい。

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