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遅ればせながら10月例会作品2点  浩助

悠々じゃないけど自適鳥渡る

定年退職した先輩などに合うと「いいなあ~、悠々自適ですね」などと軽々に言っていた自分。
ところがいざ似たような境遇になってみると、とてもそんな境地ではないことがわかります。
年金や健康や親や子の問題等々、仕事をしながら本格的な老いを迎える獏とした人生への不安。

辞書によると、「悠々」は、悠遠、悠久、十分に余裕のあるさま。 
「自適」は何物にも束縛されず心のままに楽しむこと、とあります。
前者については、親こそ長生きだけれど、我々の世代はそれほどでもなさそう。
もちろん経済的にも、十分に余裕のあるさま、とは言い難い。

とすれば後者の、心のままに楽しむこと、だけはできそう、か、な?

下五の「鳥渡る」には遠く視線を放つ写真を響き合わせたかったのだけれど
農カフェの庭をセカセカと短い視線で歩き回るトリの滑稽さに自身を重ねてリアリティーを優先させてみたもの。
コ、コ、コ、コッケイな姿をね。
最近のサラリーマン川柳ではないけれど、過剰な自虐は精神力の衰えかもしれません。
いかんいかん、反省。

幸福と裕福違う秋麗

この句もあとから考えると、説教じみた句に思えて嫌なのだけれど、本心から思ったことなので仕方がありません。
理屈ではなくて実感。
たとえば初秋の夕方、こぼれ種から大きくなったボリジの花が逆光に輝いているのを見ているだけでこんな気持ちにさせられます。
決して、「裕福」への負け惜しみじゃなくってね(笑)。
ひとにはこうしたささやかな充足感が限りなく大切に思えるときがあって、一方で今よりも高級な車が無性に欲しくなる気持ちなどもあって、それは僕の頭のてっぺんでヤジロベエのように上手にバランスを取っています。
でも、「高級な車」へ傾くココロではなかなか写真俳句はできないなあ。

さあ、明日は一滴会の六義園での吟行句会。
銀座フォト句会の皆さんとも、たまには吟行やりたいですね。





Tag:例会  comment:4 

Comment

春旭 URL|
#- 2015.11.23 Mon14:13
 浩助さん、昨日の六義園での吟行会いかがだったですか。
 私も、昨日は昭和記念公園に写真撮影に行って来ましたが、天気も曇りで肌寒く余りよいコンディションではなかったです。
 俳句でも写真撮影でも、天気が悪ければ悪いなりに臨機応変に対処するべきなのだそうですから仕方がなかったのかも知れません。
 要は成行き任せ、結果オーライが肝要なんだそうですよ。

 私も、来年の3月でめでたく(あまりめでたくは無いが?)定年退職の運びとなりますが、そのお気持ちよく解ります。同じように裕福では無いので「ほんとうに今後どうするべ~」といったところです。
 どうあがいたところで、人生成行き、なる様にしかならないのかも知れません。
 植木等の唄のように、「その内なんとかなるだ~ろう」と思っていた方が精神衛生上もいいのでしょうね。
 心の幸福感が一番!でも、そう解っちゃいるけど、ちょっぴり裕福にもなりたい自分がいる・・・。
 
浩助 URL|
#- 2015.11.23 Mon16:09
春旭様

吟行のほうは三連休の中日なので参加は10人のみ。
まあ、だいたいいつもの集まり具合ですかね。
でも、六義園は、寒い、混んでる、紅葉してない、の三重苦。
また、外国語がたくさん飛び交っているのが今年ならではの印象でした。
ライトアップの綺麗な写真が外国人向けのガイドブックに載っているからでしょうかね。

…そう、春旭さんもいよいよ定年退職ですか。
いままで以上に創作に励んでくださいね。

みすず URL|
#- 2015.11.28 Sat07:24
例のアレルギー性鼻炎がまたもや襲ってきて、このところずっと気分
は最低でした・・・句会までにはどうにか収まるといいのですが。

浩助さんの「悠々自適」何となくわかっていたように使っていました
”裕福ではないけれど何物にも束縛されずに心のまま楽しんで生きる”
若い頃は様々なしがらみに取り巻かれて身動きが出来ず自分の思うよう
にならなくて辛い事も多々ありましたが、今は”悠々自適”かな?
昔があって今があると・・・感謝しています。

でもこのアレルギー性鼻炎がネックです、春の季節は好きですが体調が
今一付いてゆけず、かと言って寒い冬は嫌い・・我儘ですね (^o^)
浩助 URL|
#- 2015.12.01 Tue01:04
あれれ、みすずさんもアレルギー性鼻炎ですか?
僕もこのところ、ず~っと辛い思いをしています。
何かのきっかけでクシャミ10連発など、ザラ。
また、夜も鼻が詰まって眠れなかったり…。
お互いに辛い季節ですねー。
何とか乗り切りましょうね。

悠々と自適、そのバランスは人それぞれでしょう。
要は人生は気持の持ちようなのだと思います。
幕末の志士、高杉晋作の句に、
 面白きこともなき世を面白く、というのがありますが、
彼を支援し続けた野村望東尼という尼僧がその句に続けて
 すみなすものは心なりけり、と結んだそうです。

同じ世を生きても心の持ちようでいかにでも変えられる、
ということのよい例かも知れませんね。

心の持ちよう、ということでは
先日読んだ曽野綾子さんの「人間の分際」という本には
たいへん教えられることが多かったです。
“世界”を変えるのは自分自身なのだということ。
もう一度読み返そうと思って探したら、帰郷した娘が
目ざとく見つけて持ち去っていった後でした。

もう一冊買おうと思っています。








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