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10月例会作品②  春旭

   美意識
  「美意識は時に危険な香りする」  春旭

  美意識を辞書で引くと、美に対する感覚や判断力と出て来ます。古今東西特に美術や芸術の分野において、喧しく論議されたであろうテーマです。
 この美意識が、単なる美術や芸術の範囲を超えて、宗教や思想や人間の生き様にまで波及してくると途端に厄介な事態を招くことがありますね。昨今の国際情勢、特に無くならない戦争やテロや相手方への憎悪の念。互いに当事者たちは、自分達が正しく美しい信念によって行動していると思い込んでいるだけに尚更始末に負えませんな。
 外国だけに限らず、わが国にも昔から独特の美意識があります。例をあげると「武士道」という精神的美意識もそのひとつ。主人が辱めを受け非業の最期を遂げたと恨んで、その家臣たちが無法にも徒党を組み住居に押し入って一人のか弱い老人を惨殺したという江戸時代の出来事。こう書くと何だか殺された老人の方が気の毒に思えますが、「忠臣蔵」となると全く逆の心情が湧いてきます。日本人の美意識の成せる業ですな。
 このように、美意識とはひとつ間違うと大変危険な代物となり得えます。また、美意識にはどこか魅入られるような甘美な香りがするのかも知れません。

 みすずさんの作風を意識した訳ではありませんが、危険な美意識を表現するのに、真紅の薔薇は最適なモデルとして選択しました。何しろ、薔薇は甘い香りに鋭い棘を隠し持っていますから・・・。
 

Tag:例会  comment:2 

Comment

幸恵 URL|
#St4TUToA Edit  2016.10.23 Sun17:46
 強烈なインパクトで
 スカーレット・オハラを思い起こさせてくれたお写真でした。
 「ひとつ間違うと危険な代物になりうる」美意識。
 甘美な香りに誤魔化されることなく、真実を見抜く力が必要ですね。
 どアップの薔薇と、中心を貫く俳句が
 春旭様の美意識を感じさせてくれました。スバラしい~!
春旭 URL|
#- 2016.10.23 Sun19:38
 さちえさん、コメントをありがとうございます。
 「風と共に去りぬ」を連想して頂いたとは・・・。あの名作をと思うと、何やら尻がこそばゆくなります。
 この作品は先に句の方が浮かんで、後から過去に撮り溜めた写真の中からその句に相応しく思える一枚を添えたものでした。いわゆる先句後写ではなく、先句選写といったところでしょうか。
 花のフォト575はみすずさん、というイメージが強いですが、今回あえて作品化してみました。皆さん勘違いなさるかと思いましたが、そうとはなりませんでした。
 考えてみれば、写真表現のテクニックも、句の内容も、みすずさんとは似ても似つかない代物でしたから、当然といえば当然でしたね。
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