FC2ブログ

幻の8月例会作品②+おまけ  春旭

 大変遅くなりましたが、8月のもう一作品をアップ致します。遅くなりましたお詫びに、おまけも付けさせていただきます。

 8月のもう一作品は、帰省をテーマにしています。些か旬を過ぎてしまいましたが、まだギリギリ夏休み期間中なのでご容赦下さい。

  帰省先の居心地
  「家族とも客ともつかぬ帰省先」  春旭

 旧盆や夏休みで、遠くにあるご実家に帰省なさった方もいらっしゃるかと思います。そんな時、帰省先でふとこんな気分になられたご経験はありませんか?帰省までの期間が長ければ長いほど、自分の実家なのに何となく居心地が悪いという感覚。
 自分の家族であっても、長い期間会わない時間を過ごしている内に家族間のルールが微妙に変化しているとか、妙に家族に遠慮している自分がいるとかありませんか?かと言って、自分は客ではないので、お客様扱いはしてもらえない。
 その上、実家を継いだ兄弟なり姉妹が結婚して、その嫁なり婿などが新しく実家に同居している場合などは、この微妙な感覚が顕著になりますね。
 まして帰省先が夫や妻など連れ合いの実家だった場合は、この句の様な体験をなさる方が少なからずいるのではないでしょうか。



 *おまけ

 8月の俳句の兼題は「ビール」でしたね。
 拙句「缶ビール一缶分の慰労かな」は、見事撃沈してしまいました。
 実は、この句と最後まで競っていたもう一つの句をついでに公開しちゃいます。
 それがこちらです。

  エビスドライ
  「思うほどドライになれずビール注ぐ」   春旭

 会社の納涼慰労会などで宴もたけなわになって来た辺りで、上司にビールをお酌して回るサラリーマンの光景をよく見かけます。
「俺はそんなおべっかはつかわないぞ!もっとドライに生きるんだ」と宴の最初の頃はそう思っていたはずなのに、いつの間にか、愛想笑いをして、嫌な上司に対してビールを注いで回っている情けない自分がいるという句です。
 サラリーマンの悲哀を詠んだつもりですが、上記の拙句「缶ビール」の句と大差なかったですね。(涙)

 さて、なぞなぞです。写真のモデルは、恵比寿様。なぜこの句にこの写真なのか解りますか?
 答え: そうです。エビスビールはアサヒスーパードライにはなれないのであります。(笑)

 この作品を「左巻きの捩花」に替えて例会作品にしようかとも思ったのですが、こっちも解説が必要なのでどっちもどっちだったですね。(汗)

Tag:例会  comment:10 

Comment

幸恵 URL|
#St4TUToA Edit  2018.08.27 Mon17:14
 春旭様、お待ちしておりました!
 その昔、孫の成長を楽しみに待つ両親の元へ遙々帰省したものですが、今はその親の介護に帰省する日々。そして迎える立場。「帰省」の二文字には人それぞれの今があり、思いが重なりますね。可愛いお写真が想像を広げます。<去年までは家族全員から一番歓待される立場だったのに、今年は何だか全員が兄さんの処の赤ん坊ばかり向いちゃってツマンナイ・・・>違うかな!?

 「ビール」の方はすぐピン!と来ました。恵比寿さまのお写真と、ドライと来れば・・・ですよね!!そしてサラリーマン諸氏の悲哀?処世術?もしみじみ。ミズキさんのお写真も何処で?と思いましたが、春旭様もお写真のストックが豊富で、毎回その目の付け所に感心させられるばかりで、写真俳句の面白さを見せて頂きました(^^)/。
春旭 URL|
#- 2018.08.27 Mon18:41
 さちえさん、コメントをありがとうございます。
 結局、例のアップの仕方が出来ずに今日のアップになってしまいました。

 帰省には懐かしく嬉しい反面、この句の様に微妙な疎外感とか違和感を覚える場合がありますね。私も若い頃2年ほど生家を離れていた時期があったのですが、旧盆に帰省した折にこういう感覚を味わいました。
 別に何がどう具体的に変わったという訳ではないのですが、当時飼っていた犬まで尻尾は振ってくれるんですが何処かよそよそしい雰囲気がありましたね。私にもナイーブな時があったんですな。(笑)

 「ビール」はいわゆる落語で言うところの考えオチという作品でした。
 よかった!解って頂けて。正解者にとりあえず拍手👏
ふらり URL|
#- 2018.08.28 Tue16:35
春旭さん

家族とも客ともつかぬ帰省先


私は、幸か不幸かこの様な状況下に置かれたことが無いのですが、話とするとよく聞きますね。
それでも親が健在な間は、親孝行を兼ねて気兼ねしながらも帰っても、親がいなくなると、冠婚葬祭ぐらいしか里帰りしなくなるケースが多い様ですね。

おまけの作品、いかにも春旭さんらしい捻りの効いた作品で、例会に出していれば一票でしたよ😄🎶‼️😄
春旭 URL|
#- 2018.08.28 Tue18:48
 ふらりさん、コメントをありがとうございます。

 私もふらりさんと同様に生家住まいで、これまでの長い人生の中で帰省と言える経験は、20代のほんの2年間にしただけです。私が長男で一番上ですので、兄嫁姉婿の類もいませんが、実の親兄弟プラス愛犬一匹でも、記事の様な感覚になるのですから人間の心理は微妙です。
 しかし、その数少ない貴重な経験が今回作品を作る上で役立ちました。

 「エビスビール」は、来年の8月例会に先送りしようかとも思ったのですが、あまり遅らすとビールの気が抜けそうなので今回のネット公開と致しました。(笑)
たんと URL|
#/LMPCG5A Edit  2018.08.31 Fri18:13
「家族とも客ともつかぬ帰省先」  春旭
あります、あります。
この微妙な空気の流れ、何というのでしょう。
直ぐに昔の空気が甦っては来るのですがちょっと変ですよね。
良く詠みこまれました♪
春旭 URL|
#- 2018.08.31 Fri19:22
 たんとさん、コメントをありがとうございます。
 また、当フォト句会のネット選句にも飛び入り参加頂けまして感謝申し上げます。お陰様で盛況でございました。

 たんとさんは、割と頻繁にご帰郷なさっておられるご様子ですから、あまりこの作品の句のような気分になられることはないと思っていたのですが、共感して頂けて、嬉しく思います。
みすず URL|
#- 2018.09.01 Sat08:38
「家族とも客ともつかず」ってそうそう・・と思わず相槌を打ちたくなりました、わたしも実家はないのですが、店のお客様がよくそんなことを言ってました、父母のいない実家はもう私の家ではなくなった・・と寂しそうでした。
年老いた父母がいても実権は兄嫁が握っていたり・・そういうこともあるんだな~と感慨を覚えて聴いていました。
春旭さんの句、私、隠れ大ファンです!・・うんつ、隠れてない?
春旭 URL|
#- 2018.09.01 Sat11:55
 みすずさん、コメントをありがとうございます。
 台風13号の影響で8月の例会は中止となってしまい残念に思っていましたが、結果として8月の当ブログの賑やかなこと。まさに怪我の功名。昔の邦画のオールスター興行といった感がありましたね。
 奇数月のネット句会も現実味を帯びて来たかもしれません。

 みすずさんのお宅は、お子さん達からしたら帰省先なっているんですよね。もしかすると、お子さんの内の誰かは拙句のような心持になられているかも?

 拙句の隠れファンですか?隠れなくてもいいのに。次回の句会で色紙にサインでもしましょうか?(笑)
 まあ、隠れファンはみすずさんの方が圧倒的に多いでしょうな。この銀座フォト句会のブログ、結構意外な方達が見て下さっているようです。私の地元にもそんな方がいらっしゃいました。(ビックリ!)そう思うと、これからは手を抜いた作品は掲載できませんね。(汗)
tokuko URL|
#xFcuYHbQ Edit  2018.09.01 Sat13:38
春旭さま

残暑継続中ですが長月となりましたね。我が家の実家は兄夫婦が継いでいます。兄と義姉が「貴女の実家は此処なのだから遠慮せず」と何時も言ってくれますが矢張り「何かの時」にしかお邪魔しなくなりましたね。このお写真の様な可愛らしい仕草は出来ませんが「ふと寂しく」感じることも。
たまに来る息子や娘もそんな思いを抱いているのでしょうね。

帰省とは違いますが孫が風邪をひいたりで息子や娘宅に手伝いに行っても食器や鍋釜のありかをチェックして元に戻して…と家族でありながら別の家族構成に疲労困憊することもあります。色々と考えさせられた春旭さんの写真俳句です。

また底抜けに明るい恵比寿様の笑顔の裏に人の心の機微に触れることもありですね。この度は私のミスで大変失礼致しました…お疲れさまです(^^;)
春旭 URL|
#- 2018.09.01 Sat18:11
 悳子さん、コメントをありがとうございます。
 ミスなどと、とんでもない。あまり気になさらないで下さい。

 「貴女の実家なのだから遠慮なく」とのお言葉、有難いですが真に受けてはいけません。私の知り合いにそう言ってくれたからと、毎週のように実家にやって来ては食事までご馳走になって行く人がいましたが、陰で嫁さんのこぼすことこぼすこと。悳子さんのように何事も付かず離れずが肝心のようです。
comment form
(編集・削除用):
管理者にだけ表示を許可
旬の花時計 V2
カウンター
プロフィール

銀座フォト575

Author:銀座フォト575
偶数月 第3日曜日 京橋区民館
写真に575を詠んで楽しむ会です

検索フォーム
QRコード
QR