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6月例会作品  ミズキ

 俳句部門
  「当季雑詠(夏)」
  「収容所の澱に浮かぶ虹の橋」

 季語は、「虹」を選びました。
 私の句だけ、皆さんの句とは異質の句になってしまったようです。どうも、私は頭の中で先に物語を創り上げないと俳句が詠めないのです。お許しください。
 ユダヤ人収容所の光景を詠んだ想像句です。句意は、明日への希望もない一人のユダヤ人が、収容所の澱に映った空の虹を偶然発見した。そのユダヤ人は、そこに希望を見たのか、それとも自由な世界へ脱出出来ない境遇を嘆いて絶望しているのだろうか、というものです。
 映画「シンドラーのリスト」からヒントを得ました。
 野良犬・野良猫の収容所と解釈された方が多かったようですが、ある意味似たような内容になるのでそれもありかなとも思います。



 6月例会作品①

 都会の景に染む
  星見せぬ都会の景に我も染む  ミズキ

 写真は、この度の10連休でシンガポールに旅した時の一枚です。
 都会には染まるまいと誓って上京した少女は、歳月の過行くまま都会に順応して、何時しか都会の風景と同化してしまったという句意です。



6月例会作品②

  クレオパトラの夢
  走馬灯クレオパトラの夢一夜  ミズキ

 クレオパトラの最期の瞬間を作品にしました。死の刹那に、人はその一生を走馬灯を見るように回想するといわれますが、クレオパトラの胸に去来したものは何だったのだろう。権力も、恋も、幸不幸も、一夜の夢のようなものだったのだろうかという作品でした。
 この作品に、笑子さん貴重な一票をありがとうございました。

Tag:例会  comment:4 

Comment

笑子 URL
#A.uUbU0s Edit  2019.06.17 Mon13:47
ミズキさん、はじめまして
どうぞよろしくお願いします(*^_^*)

絶世の美女と言われるクレオパトラ
その死は謎に包まれたまま。。。。
そんなクレオパトラはエメラルドをこよなく愛したそうですね

この美しい写真のエメラルドカラーの造形をピラミッドに見立てて
その向こうに怪しい夜空を望みつつ、悲恋の王女を思う。。
素敵な作品をありがとうございました
耕人 URL|
#- 2019.06.17 Mon23:20
句会で父上から「星見せぬ…」の句意をお聞きしてはいましたが、
やはりご本人から直接お聞きすると作品意図が分かりやすいです。
(父上の解説も本人を勝る熱があってw、なかなかよかったですが…)
都会が人間から奪う視覚・嗅覚をはじめとする五感は想像以上のものがありますね。結局それらが衰退すると一番大事なものも分からなくなってくる。この作品のモチーフから、太田裕美の「木綿のハンカチーフ」を思い起こしました。かなり古い歌ですが、懐メロに詳しいw、父上から詳しくお聞きください。
「走馬灯クレオパトラ…」は、月の輝きも入れて、輝度比の大きい夜空の雲と輝くピラミッドが、上手に描写されましたね。美と衰退、栄華と闇、享楽と不安という二律背反する暗示が画面の中に共存しているようにも見えなかなか奥が深いと思います。
ミズキさんの〝超〟の付く想像力&創造力は、フォト俳句&575というクリエイティブにはとても大事です。どうか恐れることなく思う存分、発揮してください。
ただ、写真が付いているものは作者の撮ったイメージの範囲で読み手も遊ぶことができますが、俳句だけの場合は際限がなくなってしまいます。やはり、リアルさと四季感のふたつで縛りをかけておくことが肝要であるような気がします。
俳句のほうの「収用所の澱み浮かぶ虹の橋」は犬猫の一時収容所として読み、第一次チェックでは採らせていただきました。いずれの解釈にしても、哀しく切ない事実ですね。たしかに「虹」には救われます。

ミズキ URL|
#- 2019.06.23 Sun23:00
板見先生、今回も的確なアドバイスを頂きありがとうございます。俳句に関して、どうしても物語を考えてしまうところがあるので、今度はアドバイス頂いたことを意識して、私らしい俳句を詠んでみたいと思います。

また、「星見せぬ」の作品ですが、実は私も初めに「木綿のハンカチーフ」を頭に思い浮かべ、この作品を作ったのです。「都会の絵の具に染まらないで帰って」素敵な歌詞ですよね。(両親の影響か、実は結構懐メロに詳しいのです)
板見先生のコメントを拝見し、まさかここまで理解して下さるとはと驚きました。

俳句と写真は奥深く、まだまだ一人前には程遠いですが、皆さんに沢山のアドバイスや刺激を頂いて、成長していけたらと思います。
ミズキ URL|
#- 2019.06.24 Mon19:01
笑子様
初めまして。コメントを頂きありがとうございます。
クレオパトラがエメラルドを好んでいたというのは初耳でした。おかげで知識がひとつ増えました。
このピラミッドは、緑だけでなく、赤や青などにも変化していて、たまたまよく撮れたのが緑色の時でした。緑という色合いとピラミッドのような形からクレオパトラを連想して作りましたが、思いもかけず、ぴったりな句ができました。
いつかお会いできたらうれしいですね。
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