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6月例会作品   春旭

 6月例会からまだ1週間も経たないのに、皆さん飛ばしますね~!アップはまだ先でよかろうとボーっとしてしていたところ、気が付けばアップしていないのは私だけになっていましたね。(汗)
 例会作品の早めのアップをお願いしていた張本人が、一番最後というのも皮肉なものですな。まあ、寄席でも真打(どこが?)は最後に上がることになっていますから、笑ってご容赦下さい。
 それでは、春旭の6月例会作品を・・・

 まず、俳句兼題「当季雑詠(夏)」の写真付き拙句

  路地艶めく祭髪
  「どの路地もみな艶めきぬ祭髪」  春旭

 今回の悳子さんのフォト575作品と同じ様に、普段はセピア色の我が町も夏祭りの時だけは妙に華やいだ雰囲気になります。当地は古い城下町だった所為で、曲(かぎ)の手といわれる行き止まりの狭い路地が多くあります。その殆ど人通りも無い路地が、夏祭りの間中は何処からか祭り囃子が流れて来て、浴衣姿や半被姿(女神輿もあるので)の女性やお姐さん達で賑わいます。
 いいもんですなぁ、あの祭りの時だけに結い上げる髪形は。日本人に生まれて来て良かったと心底思えます。
 この句を悳子さん特選に、石田さん・幸恵さん並選にそれぞれ採って頂きましてありがとうございました。



 6月例会作品①(ノスタル爺フォト575)

  病葉
  「病葉(わくらば)や人は潰えし夢数ふ」  春旭

 「病葉」、なかなか読めません。以前TVのクイズ番組で出題されていました。それを家族で見ていた時、瞬時に「わくらば」と答えて一目置かれました。(笑) 種を明かせば、私の好きな懐メロの記憶でした。
 皆さんご記憶に残っていますか?仲宗根美樹という歌手。彼女のかつてのヒット曲「川は流れる」を覚えていますか?
 因みに、こんな歌詞です。

 ♪病葉を きょうも浮かべて
  街の谷 川は流れる
  ささやかな 望み破れて
  哀しみに 染まる瞳に
  たそがれの 水のまぶしさ

 ああ!あの歌かと思い出された方は、何人ぐらいいるだろう?句の出典はこの歌詞でした。「ふざけるなー!」とお思いでしょうが、この写真と取り合わせたところを、ひとつ評価してやって下さい。
 写真は銀座の某デパートのショーウインドーです。実物は小さくて、気付かずについ通り過ぎてしまうようなものでしたが、ピッと来てパチリ!割れた鏡が、病葉の様子に見えたのでこの句に繋がった次第です。な~んだ、簡単に作ったのかとお思いでしょうが、これでも文字入れの場所や書体をあれこれと苦心したんですよ。(涙)
 この作品に、石田さん貴重な一票をありがとうございました。




 6月例会作品②(ノスタル爺フォト575)

  泣き売
  「泣き売(バイ)に水無月の空ついほろり」  春旭

 今回意外だったのは、皆さんが「泣き売」をあまりご存知ではなかったこと。若い方には不明?だろうけど、私以上の年齢の方はご存知だろうと思っていました。以前の拙作のサーカスの「ジンタ」と同じで、「泣き売」を読み手が知らないとこの句は成立しません。
 因みに「泣き売」とは、大道で男が大声を上げて泣いている。何事かと思って人々が周りを取り囲みますよね。その中の一人が「どうしたんだ?」と男に声を掛けます。すると男は、勤め先の万年筆工場が火事に遭って潰れてしまった。給料代わりに焼け残った現物の万年筆を貰ったが途方に暮れている。悪いことに、故郷の母親が病気で明日をも知れないのだが、帰る汽車賃もない。嗚呼どうしたらいいのだろう・・・!?という内容の話を語る。
 そこで、声を掛けた男が「どれ、それを見せてみろ!」と言って男から万年筆を取り上げ、それをまじまじと見て「お~!これは○○(有名そうな名前)の万年筆じゃないか!デパートで買えば5000円(当時では大金)はするぜ!何?これを換金したいってか?いくらで売るつもりだ?何~500円!よし、俺が何本か買ってやる!」と言って何本か男から買う。そして、間髪を容れず「誰か他に買う奴はいないか?こんな買い得なことはねーよ。これも人助けだ」と周囲の野次馬に声をかけてその中にいる人達にも買うように勧める。とまあ、こんな手口なんですね。言うまでもなく、野次馬の中の一人はサクラで、二人は仲間同志なのです。勿論、万年筆は安物です。
 長い説明になってしまいましたが、まあ詐欺といえば一種の詐欺です。しかし、ある意味大道芸の一種ですなあ。昔(昭和30年代ぐらいまで)はこれでも騙される人がいたんですから。何を隠そう、私もその一人でしたが・・・。(トホホ泣き笑い)

 句は多少「泣き売」の騙しのテクニックに敬意を表しています。写真のモデルも騙す→化かすと連想して、狐にしました。わざわざ雨の日に行ってまで撮った写真でしたが、狙い通り涙に見えたかなぁ?何!涎に見える?まあ、昔の私の様な鴨ネギの奴を虎視眈々と付け狙っている奴らの心の内を表現したと思って下さい。
 この作品に、耕人さん貴重な一票をありがとうございました。先生は、こんな見え透いた詐欺には引っかからないでしょう。

 遅いアップの上に、長い解説で失礼しました。お後がよろしいようで・・・。
 

Tag:例会  comment:6 

Comment

みすず URL|
#- 2019.06.21 Fri11:14
春旭さん、ブログのお世話いつも有難うございます、おんぶに抱っこ
ですみません。

病葉の季語、私も好きで使ってみたいと思っていました、「泣きバイ」
の言葉この歳になって初めて知りました、行為は知っていましたが・・
「板わさ」もそうでしたが知らないことが多くてお恥ずかしい(^▽^笑)

兎に角、春旭さんのバイタリティには脱帽です!
春旭 URL|
#- 2019.06.21 Fri12:35
 みすずさん、コメントをありがとうございます。

 普段の私は何事にも控えめな質?なんですが、ことフォト575のことになると自分でも意外に思うくらいつい夢中になってしまうのです。一種の熱病のようなものかもしれない。(笑)

 みすずさん始め皆さんが、余り「泣き売」をご存知なかったのは意外でした。まして、リアルタイムで目撃も被害にも遭遇しなかったとは。皆さんお育ちが良くて、居住環境の良い所にお住まいだったのですね。(笑)
 私が遭遇したのは、いずれも昭和35,6年頃の浅草寺境内や仲見世通りでした。現在なら「詐欺だ~!」と警察沙汰になるところでしょうが、あの当時は芸能の一種と捉えて、騙された方も芸人にご祝儀を渡したぐらいに思っていたんじゃないでしょうか。
耕人 URL|
#- 2019.06.29 Sat22:09
春旭さんの「ノスタル爺」シリーズはますます佳境に入りましたね。
もう誰にも止められない、というところでしょうか(笑)。
古き日本の善き思い出を今に再現するフォト575は
誰にもまねできない春旭さんの立派な〝お家芸〟となった感があります。
素晴らしい記憶力にも感心します。

中曽根美樹の曲名までは僕も覚えていたのですが、
「病葉」という歌詞までは!…。

でも「泣き売」を理解できたことは
今回唯一ちょっと自慢でしたよ。

マリンスノーが積もり続ける記憶の海底から
次回もまた懐かしい宝物を掘り出して見せてくださいね。
春旭 URL|
#- 2019.06.30 Sun12:33
 耕人さん、コメントをありがとうございました。

 学業の記憶(知識?)はあまり残っていないのですが、どうでもいい、なんの役にも立たないサブカルチヤーの記憶は残っているようです。(笑)

 「泣き売」も、子供の頃浅草周辺に遊びに行けた事が役立ったようです。銀座などの上品な街ばかり行っていたら、知らないで過ごしていたでしょう。
 浅草の観音様、仲見世、花やしき、浅草六区、新世界(当時あったゲームセンターの走りの様な娯楽施設ビル)に感謝しなければなりません。
たんと URL|
#/LMPCG5A Edit  2019.06.30 Sun16:37
「どの路地もみな艶めきぬ祭髪」
いいですね、夏祭り。
祭りと言えば何といってもお姐さんたちの華やいだ浴衣姿や半被姿。
そして髪型は結い上げて、スソを捲り上げての恰好も盛り上げることになります。
「艶めく祭髪」に焦点を絞ったところに◎の特選です♪
春旭 URL|
#- 2019.06.30 Sun19:01
 たんとさん、コメントをありがとうございました。

 「祭髪」に特選を入れて頂きましてありがとうございます。
 こうした内容の句は男どもの関心を惹くようで、当日の句会でも場が盛り上がりました。
 
 たんとさんには、毎月末当ブログにお越しくださいまして、またネットフォト句会にも飛び入り選句を賜りましてありがとうございます。
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