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8月例会作品 ミズキ

 8月例会の作品をアップ致します。
 
 俳句部門
 「睡蓮や人また美しく(はしく)泥に咲く」  
 睡蓮は、池の中で白やピンクの美しい花を咲かせます。しかし、睡蓮が泥水からしか咲かないというのはご存知でしょうか?しかも、その泥が濃ければ濃いほど、大きく、美しく咲くそうです。
 「泥」という汚いものから美しいものの象徴である「花」が生まれるということから、人生もこれに当てはめることが出来ると思い、この俳句を作りました。つまり、ここで言う「泥」とは、人生の辛いことや悲しいことであり、そのような経験こそが人を大きく、また美しくさせるのだと私は思います。
 人生はあの世に行くための修行と言われ、辛いことや思い通りに行かないことの方が多いのかもしれません。でも、どんな困難にも負けず、努力を続けた人の人生が美しい大輪の花を咲かせるといいなと思っています。そして、私自身も睡蓮のように生きたいと感じました。
 この作品に伊都子さん、貴重な一票をありがとうございました。




 8月例会作品①
 郷愁
 郷愁はひぐらしの棲む古写真  ミズキ 
 
 那須に旅行で訪れた際に立ち寄った「テディベアミュージアム」で開催されていた「となりのトトロ展」で再現されていた映画のワンシーンをカメラで切り取りました。
 古写真を眺め、古き良き昭和の時代を思い出す主人公ですが、今現在、この写真の場所にはもう高層ビルなどが建ち、当時の面影は消え失せてしまった。主人公が郷愁を感じられるのは、古びた写真の中だけというちょっとノスタルジーを感じさせる作品となりました。
 最初は普通の写真でしたが、古写真ということで、少し加工し、古びた感じを表現してみました。
 この作品にふらりさん、笑子さん貴重な一票をありがとうございました。



 8月例会作品②
 約束の転生
 約束の転生遂げて盂蘭盆会  ミズキ

 目黒雅叙園で開催された「和のあかり展」での一枚です。オブジェの中心に鎮座する蝶と蓮が美しく、かなりズームを利かせて撮影しました。そしてこの写真から、私はまたある物語を考えました。

 妻に先立たれた男は、まるで色の無いモノクロの世界を生きているようだった。
 盂蘭盆のある夜のことだった。男は縁側で、庭を儚く舞う美しい青い蝶を目にする。珍しい蝶だなと庭に出た男の脳裏に妻の最期の言葉が鮮明に甦った。
 「私が死んでも悲しまないで。きっとあなたのもとに帰って来るから。青い蝶になって・・・」
 「君なのか?・・・」
 約束通り戻ってきた妻がモノクロの世界に色を付けていく。言葉はなくとも、この夫婦には伝わる想いがある。
 「そうだな。これからも生きよう。僕の心に生きる君と一緒に」
 そうつぶやくと、なぜかその蝶が、優しく微笑む妻の記憶と重なって見えた。

 また、長々と語ってしまいましたね。でも、やはり写真から物語を考えるのが好きなようです。
 この作品に笑子さん、貴重な一票をありがとうございました。

Tag:例会  comment:4 

Comment

ふらり URL|
#- 2019.08.25 Sun06:50
ミズキさん

お早うございます。
ひぐらしの作品、とても素敵で頂きました。
被写体自体は人形だったのでしょうか。茜色の空が写っているので、もしかすると絵なのかもしれませんね。
何れにしても、それを振る写真加工する事で、一気に何処かで見た日本の原風景に変えてしまた、技巧が素晴らしいですね。
茜色の空から、ひぐらしが自然受け入れられ、夏井さん的に言えば場面から、音をも聞こえてきて、さらにひぐらしが居るではなしに、棲むとしたことでメルヘンをも感じさせ、記憶とメルヘンの融合した様な、素敵な作品、楽しませていただきました。
耕人 URL|
#- 2019.08.27 Tue15:45
ミズキさん
今月もまた「ミズキ節」全開ですね!
「約束の転生遂げて…」写真はもとより、美しい世界観です。
オブジェを観てここまで自分だけの世界を構築できるのは
いつものことながら大したものだと感心します。
こんな素敵なストーリーを生み出してくれたことに
オブジェの作者も、きっと喜ぶのではないでしょうか。
フレーミングもフォントの選択、位置などもお見事。

睡蓮の句意も、なかなか深いものがありますね。
僕もフーテンの寅さんが好きで、主題歌の2番…だったかな?の
「♬ドブに落ちても根のあるヤツは、いつか蓮(はちす)の花となる~」
というくだりが気に入り、若い頃は人生訓にしていましたが
もうこの歳で、花も実もあきらめました(笑)。

「人生はあの世へ行くための修行」…
こちらの言葉をこれからの人生訓にします。






ミズキ URL|
#- 2019.08.27 Tue19:01
ふらり様
コメントを頂き、ありがとうございます。
ひぐらしの作品の被写体は人形なのです。日本の原風景を感じさせる素敵な展示だったので、このような句に仕上がって良かったなと思っています。
ひぐらしの鳴き声が好きで、いつか作品の季語に使いたいなと思っていたので、今回が絶好のチャンスでしたね。残念ながら私は、古き良き昭和の時代をよく知らないので、想像でしか表現できませんが、きっとほっこりとした素敵な時代だったんでしょうね。いつか私も自分の郷愁を感じるのでしょう。それがどんな心境なのか今から楽しみです。
ミズキ URL|
#- 2019.08.27 Tue19:50
板見先生、コメントを頂き、ありがとうございます。
お褒めの言葉を頂き、大変嬉しく思っております。
転生の作品は、青い蝶が醸し出す美しさと儚さに助けられました。素敵なストーリーが描けて私も満足ですが、17音でストーリーを表現するのは難しく、毎回頭を悩ませています。でも、だからこそ、たったの17音で表現できた時の嬉しさは倍増するのでしょうね。
睡蓮の句については、寅さんの歌にそのような歌詞があったのですね。父、春旭に聞いてみます(でも、聞いたらきっと、得意の歌で返してくると思うので、ちょっと面倒臭いかな(笑))
冗談はさておき、私は、板見先生を始め、銀座フォト句会の皆さんとの出会いが人生の中で大きな出会いだなと思っています。一期一会を大切に、一度しかない人生を悔いなく、楽しく生きたいと思います。
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